February 07, 2007

On My Load 第40話


名無しの歌い終わった顔は、

何かを達しえた充実感というか、

歌う事の喜びへの目覚めという【覚醒】したと

はっきり認識せざるおえなかった。どう(笑いながら)

ヒート旨くなったでしょう。

楽しくてしょうがないのよ。

練習が待ちどうしくて・・・

ねぇ、バンドのメンバーもう一回歌わない。

最初の出だしが少しテンポがずていていたから、

やり直したいの。ドラマーの石井隆が、オーケイ。

それじゃあ、最初からのテイクいくぜ!!

ワン・ツー・スリー・

練習スタジオで名無しの歌が木霊する。

ちょっといいかね。

アンドリュウ氏が僕(ヒート)を呼び出して

スタジオからでて、ラウンジに腰掛けた。

彼女の目覚めは素晴しい物がある。

だが、それだから怖い側面もある。

プロになるあらゆる職業でよくある事なんだが、

突然、自分の自信が全て達してしまったかのように、

無気力になって気が抜ける状態が必ず来る。

誰しもだ。そうなった時に、

信じられる者しか頼らなくなるから、

あの子をぎゅーと捕まえておいてくれよ。

見ていると、最近君のほうが彼女との距離を

とっているようにみえるんでね。

彼女の喜びを自分の喜びとして、共有できる、

心の広い人間になってくれよ。彼女もそうだが、

私達は、君も上え上がってもらいたいし、

それじゃあなくちゃ、シナジー効果が半減するからね。

自分に臆するなよ。言いたかったのはそれだけだ。


19:34:33 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks