February 05, 2007

On My Load 第38話


僕は何を思ったか自信があるのか、

それともあまりにも気を張っていたためなのか、

全てのコネクションをOFFして、

部屋に閉じこもって社会からシャットアウトしてしまった。

後から考えると自分を維持する為の大切な

自己免疫を蓄える充電期間だったと思うのですが、

プロとしての最初のプレッシャーに耐えるのが

やっとだったんだとおもうんですよ。実際は・・・

みんなが心配している事、丸二日、

ドアの向こうから綺麗な唄声が耳の

中枢神経にドーパミンを覚醒するかのよに、響きわたる。

僕は、そのしらべを確かめたくて、

思わずドアを開けてしまった。

目の前には名無しの彼女がアカペラで歌っていた。

どうですかな。。。

ボイトレの先生が僕になんとも

存在感のある高音の伸びでしょう。良い素材ですよ。

伸びますよ、彼女は、、、、 でもその歌詞はどこから・・・・

ごめん。ヒート。マキがでしゃばった事だったけど、

貴方の詩をアンドリュウさんらに、

メロディーをつけてもらったの。

でも貴方が動かないとこのプロジェクトは

成り立たないのよ。判っている。

コクリと頭を下げてうなずくと、安心して、

『Modernize』だけれども、

もう、CMの為に一流の新鋭PV監督に

映像化している最中だから。

それより、名無しの彼女のがんばりったら凄いんだから。

早く着替えて。

アンドリュウ氏が貴方の詩から

メロディーをつけるために、

最高のバンドメンバーを集めてくれたのよ。

それに、アンドリュウ氏の提案で、

新たにバックダンサーをつけるので、

衣装の打ち合わせや、ダンサーとの絡みなど、

貴方も色々と動いてもらわないといけないのよ。

行きましょう・・・

名無しが僕の手をさっと引っ張って約束でしょう・・・・

ふとこぼれる笑みから、

以前には見られなかった明るさがちらりとのぞかせていた。

彼女の変わっていく姿に正直、

僕はとまどっていた・・・

日のあたる場所にいくこととは、、、、

喉がつまりかけた・・・。


21:14:00 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks