January 12, 2007

On My Load 第14話


慌しく滑り込みセーフで、会場のホテルに着いた。

早速舞台裏へ通されて、

チーフディレクターのアンドリュー氏を紹介された。

初めましてキースさん。アンドリューです。

大丈夫、日本語で大丈夫ですよ。

私達は今回のパリコレで『ブラック&ホワイト』、

『闇と光』、『日本の静と動』を表現したいと思っています。

それには、もっとも日本人らしい日本人。

少し影のある人物を探し当てたのです。

その人を一番際正せる人物、それが貴方なのです。

どうして僕が・・・

何がなんだか狐に包まれたような感覚に襲われた。

しかし次の瞬間はっきりと認識した。

その彼女が僕の前に現れたから。

名無しの彼女だった。

いつもと違って気品に満ち溢れ清楚なオーラさえ漂っていた。

びっくりした。いつもの口調で彼女が言った。

御曹司の彼がうちの店によくご来店くださって

かわいがってもらっているのよん!!。

そしたら君を日のあたる場所につれてってあげるよって。

で彼が今、大切な人がいたら教えて欲しいと。

それで僕が選ばれたのか・・・


13:02:23 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks