January 30, 2007

On My Load 第32話


さて、朝食もすんで、各自持ち場に着く。僕(ヒート)は

昨日メールで添付されてきた、

プロジェクトの資料を見ながら、

アンドリュー氏とテレビ会議を使って、

さらに全体の会場のコンセプトにあったセットや

曲調など、美術監督とも交えながら、一つ一つ、

入念に足場をかためながら、

どう名無しの彼女を引き立てるか、

そして、肝心のファッションショーとしての

見せ場はどうするかと、

僕自身初めての大きな総合プロディースの

一端を担う重圧感に、過去に無いプレッシャーに

いろんな駆け引きや数字のマジックに

気をふぅーっと抜くと置いていかれる焦燥感に

追いたてられる。

これがビジネスだと改めて、アマだった自分の環境に、

プロとしての自覚に目覚める毎日だと、

このプロジェクトに参加してから

長いものには巻かれろという意味も

分かったような気がする。

この一線を越えないとメジャーな世界には

到達できないんだと考え深く過去を

振り返る暇も無く新たな情報と視野に

驚嘆の境地にいるのが実感である。

マキは、名無しの彼女にボイトレの先生を紹介していた。

名無しの彼女にはこれから、

ボイトレだけじゃなくて、ダンスレッスンそして、

モデルとしての姿勢のとり方から、歩き方まで、

今までに経験したことのないハードな毎日が

これから始まろうとしている。

彼女も日の当たる場所を求める為に

身を粉にしてがんばると決心してくれた。

そんな僕らを平田さんは、ファインダーごしから、

その場その場の時間を切り取っている。

全ては、皆、自分の為にやるべきことは粛々と

こなしていく・・・それぞれの夢や希望に向けて・・・。

明日は語らない。

今・一秒一秒を真実で埋めることが無から有を

生み出す作業だから・・・。

一秒先の事は考えない。

今がベストじゃなくて、

次がベストをだせるはずがないからだ。僕は、

パソコンから、globeの

『genesis of  next』を

iTunesを立ち上げて気を張った。


Posted by t-komaro at 20:34:22 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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