August 15, 2007

On My Load 第59話


やっぱ無理があるんじゃぁないの・・・と

ボイトレの先生が口火を切った。

確かに素質というか、原石は認めるけど、

いかんせん日にちがないんだよねー。。

素人の子が付け焼刃の練習だけで、

そうそう旨くなるはずがないじゃないですか。

アイドル少女なら、まだ許せるけど、

名無しはそういう立場じゃあないし。

分かって無理を承知で引き受けたんです。

僕も名無しも日の当たる場所へ行く為なら、

どんな茨の道でも、駆け抜けて行く

覚悟は誰よりもあります。

名無しのテクニックがない分、

僕が素の部分でも十分勝負できるように、

名無し共々僕の人生賭けてでも

成功させなくちゃいけないんです。

ボイトレの先生が、分かった。

君達の信念が十分伝わった。よし。

私も精一杯努力して、歌えるようにしてやる。

その代わり、ヒート君にもそれなりの

代償は支払ってもらうよ。

ヒートがその代償とは・・・。

名無しと結婚すること。

そんじゃあなくちゃあ、名無しさんが、

本当の君を知ることができないでしょう。

約束よ。そう言い放つと、

ドアを開けて、部屋から去って行った。


Posted by t-komaro at 20:18:19 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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