September 27, 2007

On My Load 第62話


ヒートはそわそわしていた。

約五分という時間が、喉から手がでそうになるくらい、

苛立ちとある種の恐怖心に脅えきっていた。

スカイプのメッセンジャーから、

アンドリュー氏のコールサインが

ピロピロリーとPCのスピーカーから

聞こえてきて、はっと自分にかえった。

アンドリュー氏が語った。

うーん、方向性としては、

80パーセントかな。でも、

もう少し、音の流れに起伏が欲しいよね。

まだ最終テイクじゃないので、手を加えることで、

変わる要素はあることは、

わかるのだけれども・・・。

あきさせない所であえて裏切る行為も

必要じゃないのかと感じますよ。

急な要請にしては、がんばったほうだと思いますが、

僕は、君に期待しているのです。

君のパッションを・・・。

だから答えはいいません。

自分で見つけてください。

あなたは、一人じゃないのですから。

次、期待しています。じゃあ。

ログアウトの画面を見たまま、

ヒートは僕の可能性・・・って、、、

プロを意識するあまり、

本来もっている感性を殺している

自分に気づくのは、ヒートには、

まだ経験が浅すぎていた。


20:51:07 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks