January 21, 2007

On My Load 第23話


徹夜あけで、僕もマキも異様なハイテンションの中で 朝が来た。

僕が、スタジオの近くにあるコンビニまで買出しに行くと、

スタジオの玄関の横で一人うずくまっている女性がいた。

僕が近寄ると、名無しの彼女だった。

どうしたの!?と僕が聞くと、

アンドリューさんから聞いて、

夜中駆け込んできたんだけれども、

誰も居なくて寝込んじゃったみたい・・・・と

無邪気に彼女が言った。

僕がダメじゃないか。外はまだ冬なんだし、

それに君は歌手になる身なんだから、

自分を粗末にしちゃだめだよ。

風邪でも引いたらどうするつもりなんだ。

と僕が怒鳴ると彼女が泣きながら『ごめんなさい』

ただ早く貴方に会いたかったから・・・・

今度は僕が、おいおい泣くなよ。困っちゃうじゃないか。

とにかく、コンビにで温かいお茶とおでんでも買って

体をあたためよう。

一緒にコンビニからスタジオに帰って来ると

マキがどうしたのときょとんとした目で迎えてくれた。

僕が、かくかくしかじかと伝えると、

コンビニのおでんよりお熱い二人だことだと。

ちゃちゃをいれた。

マキが朝一番のメールチェックで、

午前10時にカメラマンの平田さんが来るそうよ。

あと、彼女の一日のスケジュールが送られてきたのよ。

毎日、午後1時から5時まで、ボイトレ。

その後、午後6時から、9時までダンスレッスン。

午後10時から午前0時まで、

うちらと平田さんもいれて、テレビ会議だそうよ。

そうそう、名無しさんが、デビューするまで、

ドキュメンタリーとして、録画しながらすすめるから。

最後に兄貴には、彼女とユニットとして、

デビューさせるから、身辺整理と彼女との距離を

考えて行動するように。

スキャンダル沙汰は避けるようにと、僕は、やられた。

うまく『くぎ』を刺されたとつぶやいた。


19:58:35 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks