January 20, 2007

On My Load 第22話


遅れて例のスタジオに到着すると、

マキがどうだったの!?と探るように聞くと、

僕は、会えなかったけど大切な物はいただいて帰ってきたよと。

はぁー。マキが納得いかないでいるのだが、

僕はもう迷わないよ。

とマキに一言いうと、さあ、はじめるか。

あらかじめマキがセッテングしてくれた機材を確認しながら、


スタジオのメインコンソールとロジックの入った、

パワーマックG4を同期させた。

動作チェックはOKと。

音源のキーボード類をチェックする。

古いシンセサイザーだと、

オシレーター等の調子が温度などで微妙に

音程等が狂ってくる。スタジオの空調を調節しながら、

電源周り等もチェックする。

マキ悪いけど、PCのサンプリングデータ、

E51からJ288までLOADしてキーボード2に

Midiで鳴らせるようにしておいておくれ。

あいよ。二つ返事でマキがこたえてくれる。

いつもながら、いい相棒だなと感心する。

妹じゃなきゃほっとかないんだけどなぁ・・・

とふと兄貴面してしまった。

今夜は徹夜で機材が使えるようにするので、ていっぱいだ。

突然パソコンのメールの着信音が鳴った。

ゼネラルプロデューザーの『アンドリュー』

からのメール内容はこうだった。

名無しの彼女ソロパートを作って欲しい。

そうパリコレデビューとともに、

歌手デビューを考えているんだよ。

名無しの彼女を明日からそちらに向かわせるから、

連絡先を返信して下さい。

あと、カメラマンも一緒に行くから。

君の音楽と名無しのイメージ作りに打ち合わせ

しておいておくれ。

基本路線は、君の意見を最大限に考慮するから、よろしく。

最後に、このアドレス宛に毎日、

報告書を送ってきてください。必要があれば、

webカメラを使ってテレビ会議もするから、

IPアドレスを送っておいてね。

もち、松村氏も随時チェックしているから。

気を抜かないようにね。流石ぬかりはない。

ただでは起きない起業家精神だなと。

相手は手ごわいとヒシヒシと感じた。


13:36:05 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks