January 18, 2007

On My Load 第20話


朝食を終えて、

僕は、マキと一緒に一・二週間このスタジオに

カンズメになるので、必要な機材や遊び道具。 そして、留守にするので、

自宅のサーバーをリモート出来るように

連絡用のノートとともに各種設定をする。

マキがあらかた車に積み込んだわよ!!と言ったので

僕はマキに言った。

先にスタジオに行って荷物を降ろしておいておくれ。

僕はこの仕事に

入る前にしなくちゃならないことがあるから。

マキの後姿を見送ると、

僕はおもむろに携帯を胸ポッケから

さしだし名無しの彼女の携帯に電話する。

プ・プ・プ・プ・ルルルル

ただいま電話に出ることはできません。

AUお留守番サービスに接続いたします。

捕まらないか・・・・

取り合えず留守電のメッセージを入れる。

もしもしヒートですが、

今夜どうしても大事な話があるから時間を

作ってくれないかなぁ。

何時でもいいから。

体が空いたら携帯に電話下さい。ハァー。

ため息一つ吐く。これを確かめないことには、

仕事のコアな部分が見出せない。

時間を潰すように僕は街中の雑踏にふらりと

あてもなく歩きだし、

名無しの彼女と会った場所場所を一歩一歩

かみしめながら思い出を取り戻すかのように、

一つ一つの動作を確かめながら

『名無しの彼女のイメージ』を

再確認しながら自分とのつながりを自己分析しているが、

結局、自分しだいだよと。

路地裏の占い婆さんに、みすかされてしまった。

夜までがこんなに長いと感じる一日はないと感じていた。


19:27:07 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks