January 14, 2007
On My Load 第16話
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記者会見が終わり、別室に呼ばれた。
そこには御曹司の松村氏が居て、横には名無しの彼女がいた。
しばしの沈黙のあと、松村氏が口火を切った。
おどろかれたでしょう。
君が思っているような関係はないから。
あくまでもビジネスとして彼女の才能を買っただけなんだよ。
それ以外の上も下もないよ。
それって僕に対してもですか!?。勿論そうだよ。
他に何があって君みたいな小さいベンチャーの小僧に、
こんな大仕事を頼むと思うのかね。
もっと大人かと思っていたが、
君じゃ役不足じゃないのかね彼女を支えるには、
そうよねとあの子が、アハハハ・・・
彼女の笑い声に僕は右手の拳が震えているのを、
必死に押さえている自分自身が情けないと思いつつ、
理性を失ったら何もかも終わりだと
心の天使が今はガマンと僕をなだめさせていた。
まいったなぁーお二人には・・・一杯食わされたなぁーもぅ。
(心にもない言葉をだしながら)
精一杯良い舞台にするよう
君の魅力を誰よりも引き出せる自信は、誰よりも負けませんよ。
例え、クライアントでもね。
僕の男としての勝負魂にメラメラと炎が静かに燃え盛っていた。
彼女が一言、お手柔らかにね。
と微笑みながら松村氏と共にお迎えのリムジンに
吸い込まれるように消えていった。
22:16:24 |
t-komaro |
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