September 27, 2007

On My Load 第62話


ヒートはそわそわしていた。

約五分という時間が、喉から手がでそうになるくらい、

苛立ちとある種の恐怖心に脅えきっていた。

スカイプのメッセンジャーから、

アンドリュー氏のコールサインが

ピロピロリーとPCのスピーカーから

聞こえてきて、はっと自分にかえった。

アンドリュー氏が語った。

うーん、方向性としては、

80パーセントかな。でも、

もう少し、音の流れに起伏が欲しいよね。

まだ最終テイクじゃないので、手を加えることで、

変わる要素はあることは、

わかるのだけれども・・・。

あきさせない所であえて裏切る行為も

必要じゃないのかと感じますよ。

急な要請にしては、がんばったほうだと思いますが、

僕は、君に期待しているのです。

君のパッションを・・・。

だから答えはいいません。

自分で見つけてください。

あなたは、一人じゃないのですから。

次、期待しています。じゃあ。

ログアウトの画面を見たまま、

ヒートは僕の可能性・・・って、、、

プロを意識するあまり、

本来もっている感性を殺している

自分に気づくのは、ヒートには、

まだ経験が浅すぎていた。


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September 02, 2007

On My Load 第61話


早速、アンドリュー氏と今後の事で話し合った。

名無しがまだ歌唱力に目覚めてないのですか・・・

そうがないですね・・・。

予定を一部変えましょう。

ヒート君。悪いのですが、楽曲の“EXIT”を

新たしくRemixバージョンで作り直してください。

歌詞を入れる部分ですが、

一フレーズだけでお願いします。歌詞は前ので結構です。

なるべくノリの良いやつで、

オケのフレーズだけで、

グイグイ吸い込まれるようなやつを

いっぱつお願いします。もう時間がありません。

1テイクでお願いします。

取り合えず、ボーカルを入れる前のオケが出来次第、

直ちに聴かせてください。

よろしいですね。

やっぱキター・・・なぁと。

僕もRemixverは、頭の片隅にあったのだが、

ズバリ突いてくる。

今は、名無しのため、僕の力量で、

カバーできるのなら、

がんばりましょうじゃありませんか。

スタジオへ急ぐと、マキを呼んで、

今日、徹夜で、一曲作るぞ。

サポートよろしくな!。

マキがあいよ!!とともに、

一から練り直し、踊れる曲が、完成した。タイトルは、

‘EXIT Remix ver00’今出来ました。

とアンドリュー氏にコンタクトをとると、

アンドリュー氏のPCの共有フォルダーに、

MP3ファイルを送った。

これが出来たら、歌詞を入れる所を、

氏にアドバイスしてもらおう。

ちょっと弱気な僕がそこには居た。

>EXIT Remix Ver00を聴く


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