May 15, 2007

On My Load 第57話


マキがおはよー・・・徹夜したんだ。はい、朝食よ!!

温かいミルクコーヒーとトーストだよ。

植物性あぶらのバターで焼いたんだから、

ちゃんと食べなさいよ。

で、どうなの、うまくいっている。

ヒートは、パンをがぶりながら、もちできたよ。

後は、アンドリューの了解と、

名無しの唄いこみしだいだな。

一応、音源としての、EXITは完成したけど、

ライブバージョンとか、バンドと

ダンスチームのからみもつくらないとね。

みんなをスタジオAルームへ集合してくれるように、

声をかけてくれ。集まったら披露するから・・・・

みんな不安と期待をしながら、

ヒートがんばったなぁ・・と

カメラマンの平田さんが、

ファインダーごしに笑顔で答えてくれた。

さあ、みなさん、お待たせしました。

名無しが初めて唄いきった『EXIT』です。

さあ、みんなの反応はどうなのか

ヒートもなかばドキドキしていたEXITを聞く



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May 13, 2007

On My Load 第56話


ヒートがスタジオに着くと

マキが、セッテング完了よ。

バンドのメンバーも今夜は徹夜するぜ!!。と勇ましい。

僕は、まずリズム隊にデモオケのクリックを聞きながら、

生音とシンセ音を差し替えて、

どうなるか、試してみる。

実際の物は、コンピューターの

ソフトシンセで鳴らす予定だが、

ライブ演奏で実際にやることも考えて、

生テイクを考えてみる。

ドンカマはきちっとタイトでお願いします。

ベースは、少々前のめりで、

動いてください。コンソール越しで指示を出しながら、

あれこれテイクを録ってみる。

開始から、三・四時間、ゆうに、百テイクを超えていた。

良し今日はこれまで。また明日がんばれるように、

仮眠をとっておくれ。

僕は、別ブースで、ボーカルレッスンしている、

名無しの仕上がり具合を、ボイトレの先生から、話を聞く。

まぁ、7割り、8割りでしょうか。まだ荒削りですが、

可能性が見えます。と、

僕は、名無しのレッスンテイクのデーターを

メインスタジオのコンソールに持っていって、

あれこれと、試行錯誤をしながら、

1パーセントのヒラメキに賭けている。

まるで、サハラサバクの中からダイヤの指輪を

さがすかのような、

bitのマジックに脳のアドレナリンを

下垂体が欲しがるように、ある種の陶酔感に、

2001年宇宙の旅のラストを体感しているのか、

もう一人の自分が舞い降りていた。

ふと朝日の木漏れ日が刺してきたので、

時計を見ると。午前6時をまわっていた。


20:55:12 | t-komaro | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

May 11, 2007

On My Load 第55話


ヒートは悩んでいた。

僕が名無しとどういう風にユニットとして、参加するかと。

今回の『EXIT』では、サビの部分が

もっともふさわしいとここに男性の声を刺して、

全体のメリハリをつける。

それでも、あくまで脇役に徹する。

アンドリューとダンスチームと話さなければならないが、

アップテンポな曲調ではないので、

静かな内なる雅の和を取り入れた創作物にしたいと

ヒート自身は構想をねっている。

後は、名無しが、どこまで、

この曲を最大限に表現してくれるかで、

物としての価値観がきまるであろう。

すでに、アンドリューから、

『EXIT』の曲のオケの最終的なGOを

お墨付きでもらっている。

さて、僕も、自分のパートのサンプリングに

スタジオへ行くとするか。


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May 10, 2007

On My Load 第54話


アンドリュウーは最大限僕の歌詞を

変えずに評価してくれた。ありがたい事だ。

それだけ、僕は降りたとはいえ重責を担っているのだと、

つくづく胸に沁みた。

僕は、バンドメンバーを呼んで、作曲した、

『EXIT』の譜面とデモテープを渡す。

デモを良く聴いて、リズムを体に叩きこんでくれ。

マキはノートPCからG4にデーターを移して、

各楽器のスタンバイを頼む。

名無しは、ボイトレの先生と共に、

『EXIT』の歌詞を歌いこむ練習に取り組んでくれ。

名無しがある程度歌いこんだら、

レコーディングに突入する。

ダンスチームは、デモ曲を聴いて

アンドリューと共に、イメージを膨らませて

論議をかませておくれ。

さあ、新たなる出発だ。みんながんばってくれよ。

やっとやるきがみなぎってきたかと、

カメラマンの平田さんが、

シャッターオンを響かせて言った。


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May 09, 2007

On My Load 第53話


早速ヒートは、

アンドリュウー氏にヤフーメッセンジャーによる、

ビデオ会議にログインしていた。

素直にヒートは心に温めていたEXITの歌詞と

仮オケのデーターを見てもらった。

アンドリュウーは、すぐに歌詞の盲点を突いてきた。

Bメロの頭ですが、

(その日その時その場所でもう一人の香りが囁いた)

これは、歌いにくい言い回しですよね。

名無しの事を考えるのなら、

こういう案はいかがでしょうか。と

新しい歌詞のEXITができた。

EXIT(R&H作詞)

i will be MY

i will be YOU

tell me why

tell me why

tell me why あの時あの日あの場所で

似たような光浴びたんだ

街のジゴロがそう言うぜ

ギャランティーは、BUY BUY BUY

殺しの文句は、I Miss you

高いバリアはNo More cry

君とならはじめられるさ

道なき道を駆けてゆこう

愛がっちゃドリーム

You あ マインド

宇宙(そら)をつかもう

Get it On



tell me why

tell me why

tell me why

その時その日その場所で

もう一人(ひとつ)の香り囁(ささや)いた

宇宙(そら)の天気が怪(あや)しいぜ

轟(とどろく)スコール ライ ライ ライ

晴れの確率、I LOVE YOU

高いバリアはNo More cry

君となら抜け出せるさ

光の先が闇でさえも

愛がっちゃドリーム

You あ マインド

未来(あす)をつかもう

Get out

Get out

Get out

さあ、後は、ボーカルを録って見ましょう。

とアンドリューは優しくいった。


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